26.1.10

おかまさん

畳に入る特別なその日には 髪をしゃきりと そしてきつく帯をしめる


しゅんしゅんと笑うお釜に
ぱきんっと飛び交う炭ぼたる
静と動

ああ、なんて美しいのだろうと
せいをピンと糺して

 
今日は お抹茶を点てるのです

  侘び   寂び  


凛としていて品やかな美しさ




茶の湯はまだまだ未知の世界ですが
私の心に静かな静かな刺激を齎す

無の境地ともいうか
この時間はなんでしょう


日本の人は古くより 空白や空間を 敏感に感じ愛したといわれています


ふくふくしい ……


物に魂が宿る力を信じています
ひとつひとつの所作を丁寧に
そして心を込めてお道具を扱うこと

私が憧れるあの方たちの『もの』は
生きています

ありがとう の気持ちを以て




近頃 縁あって “伊賀焼き”のおかまさんがおうちにやってきました
土鍋で炊く白いごはん
もちもちのほくほくにうっとり

たくあんとお茶でしゃばしゃばとしています




фп

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すきなもの うつくしいもの きれいなものを 傍に置くように 音で表現するように (Леф=Left Front of the Arts)

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